人を育てるにあたって考える事
育てられる側に「成長したい」という意思がない以上、育てる側の費やす時間は
無駄である。
自己改革コンサルタントの小松です。
人材教育は、中堅幹部や管理職の方の一つの課題です。現状維持を最低限のラインとし
若手や後輩を育て、より自社を発展させていかなければなりませんし、何をどう教えていくかは、その人の手腕にかかっているようなものです。
しかしいざ教育という観点で指導してみると、以下のような問題に当たり前のように遭遇します。
この人は真面目で頑張っているから、どこにいっても通用するような、仕事の「ノウハウ」や「コツ」を教えてあげたいなと思い指導した結果、以前と変化がない。
理屈を話しても長くなるので、説明は本人に理解できる必要最低限にし
口調も柔らかく、丁寧に教える。しかし本人は依然として変化している気配はない。
このような問題は、いつの時代も普遍であり
仕事のみならず、「伝える人」「伝えられる人」の関係や、「教える人」「教えられる人」の関係は常に存在します。そうやって伝統や文化も継承されてきたのですから。
世代間による「価値観のギャップ」が明確になった現代は
ひと昔前よりも、相手の価値観の尊重に重点をおかなければならない事は確かです。
それを理解している管理職でないと、これからの人材教育は
より一層困難をきわめていくいくんだと思います。
しかしそこばかりにフォーカスしてしまうと、教えられる側の「心理的側面」を見落と
してしまいます。教えられる側にそれを受け入れる準備が整い
成長したいという欲求がなければいくら教えても無駄に終わってしまうということなん
です。
受け入れる準備とは相互の信頼関係であり、成長したいと思う気持ちや欲求は
仕事を通して認められる事です。
この基盤が出来上がってから、始めて「人を育てる」プロセスが始動することを念頭に
置いておいてください。